大規模住宅計画の技法
台所、居間、集会室等を造るのではなく、諸機能を分析し、コミュニティのすべての空間の要求を集積することによって、空間とシェルターの新しい、より有効な結合体を考えることができるようになります。
しかし、あるもの事を常に住戸の内か外かどちらか一方に決めてしまうということはできないのです。
幼児が幼稚園に行くことによって住戸内の遊び場が不要になるのではなく、さまざまな家事サービスは折々の必要に備えて設けられるべきでしょう。
コミュニティ諸施設にたいする傾向は、それによって生活様式が完全に集団的なものに変わってしまうということでなく・・・
注文住宅のように、より柔軟でより選択の可能性を持ちたいという要求を反映しているといってよいでしょう。
さて、新しい建設方法、新たな建築要求、新しい空間配置、新たな人間的要求に応えるためには新鮮で美的な解決が必要です。
すべての人が建築の中で生活する以上、建築は伝統的に社会的な芸術ですし、住宅開発はそこに住む人々に喜びと刺激を与えるものでなければなりません。
それに、生活の真の姿とコミュニティの価値を表現するものであると考えられます。
・・・しかし、長い間の努力と試行にもかかわらず、このような真実の解答を用意していることを公言した建築家はほとんどいなかったと言えます。